現代人の疲労4・慢性疲労症候群
日経新聞10月9日夕刊に、日本で初めてCFSの症例を報告した市立堺病院の木谷照夫名誉院長の「慢性疲労症候群」そのものの記事がありましたので、要約しておきます。
原因不明の激しい疲労感が半年以上続くCFSは、周囲が病気と気づかないことも多い。
三十代の働き盛りで発症する人が多く、疑わしいときには早めの受診をとのこと。
周囲から病気と認めてもらえず、悩む人が多い。
普通に生活していた人が風邪などを機に激しい全身疲労を感じ、社会生活を送れなくなる病気である。
微熱や頭痛、筋肉痛などの症状があるが、元気そうで病人には見えない。
周囲も病気とは気づかず、『怠けているだけではないか』と誤解されやすい。
しかし、画像診断で脳の一部に萎縮や機能異常が見つかるなど、病気であることははっきりしている。
原因はウイルス感染や自己免疫の異常、ストレスなど様々に指摘されているが、恐らく一つではない。
一方、疲労感の持続など共通する症状が多いので、症候群と呼ばれる。
二十代後半から四十代、特に三十代の働き盛りに発症しやすく、女性は男性より発症率が1.5~3倍高い。
国内の患者は約三十万人、潜在患者は二百万人との推計もある。
99年に、私たち厚生省(当時)研究班が住民約4000人を調べたところ、36%が半年以上続く慢性的な疲労感を訴え、日常生活に支障がある人も16%に達した。
予想よりも高い数字で驚いた。
慢性疲労があるからといって、直ちにCFSとは断定できない。
貧血や糖尿病、甲状腺の病気など慢性疾患があると疲労を伴うことが多い。
過労が続くなど原因が明確な場合も当てはまらない。
国際的な診断基準では欧米人の発症率は人口当たり0.2~0.3%とされ、日本も同程度と考えられる。
ただ、診断基準では単純に線引きできず、潜在患者はずっと多いはずです。
基準に限界がある。
血液検査やレントゲンなどで診断できる病気と違い、この症候群は該当する症状が一定数以上あるかどうかで判断する。
しかし、一、二項目足りない疑診(疑い例)の扱いが難しい。
慢性疲労は軽い症状から連続的に進むので、診断基準を満たしていないから『病気でない』とは言い切れない。
この病気の特徴の一つは、きつい仕事やストレスなど強い負荷がかかると急に悪化することである。
疑い例の人は元気そうに見えても、負荷がかかるとすぐに症状が重くなる。
働き盛りで発症が多いのも、結婚や昇進、転居など人生上の出来事が重なることが関係しているのかもしれない。
疑い例でも決して放置せず、早めに治療を受けることが大事である。
疑われる人はどうしたらよいか。
通常の疲労は『体を休ませなさい』という重要な警報なので、まず休養するのが大切で、薬などで無理に抑え込むのはよくない。
しかし、CFSは明らかに病気なので、薬などによる治療が必要になる。
大学病院の疲労外来など、この病気をよく理解した医師のいる医療機関で治療するのがよい。
欄外記事で学会が診断指針
「特発性」も治療 がありました。
CFSは1930年代以降、欧米などで集団発生が相次ぎ、長く「謎の病気」と考えられてきた。
木谷氏は90年に国内初の症例を報告。厚生省(当時)の研究班長として診断基準づくりに携わり、疑い例でも治療を受けられるよう訴えてきた。
日本疲労学会は今年6月、かかりつけ医師らがこの病気を診られるよう診断基準をベースに「診断指針」を発表。
疑い例を「特発性慢性疲労」とし、治療対象にするよう求めている。
CFSの診断指針を簡略化した表もありましたが省略します。
必要な人は、CFS 診断指針で検索して下さい。
感想 原因は多くの物が指摘されているが、恐らく一つではない。と言うのは重要だと思います。
従って、原因については通常のように割り切った説明はありませんでした。
新しい知見や治療法についての記事もありませんでした。
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